山育ちで海を愛する作者が、海や山、大好きな動物に因んだ作品を作っています。
大学院で日本美術史を学んだあと、修行の後、2005年から新潟県柏崎市で工房「遊行窯」、ギャラリー兼陶芸教室「アトリエ九禅」を営んでいます。

作品作りにおいては、身近な自然物からインスピレーションを受けています。夏の海の輝きや、冬の日本海の荒々しさ、瑞瑞しい朝露をのせた木の葉や深く降り積もる雪、どれも人間には作れませんが、模倣するに価する美です。私なりに器に表現していきたいと考えています。

食器作りで特に気をつけていることは、使い易さです。普段使いで、たくさん使っていただけるように、見た目重視の壊れやすいデザインは、しないようにしています。
例えば、カップや茶碗の口を極端に薄く作ってしまうと、飾るには繊細で美しいですが、洗って裏返しているうちに簡単に欠けてしまいます。
私の作品は、特に気兼ねなく、楽しんでお使いになって頂けます。実際の重さよりも、手取りは軽く感じるようにも、配慮しています。

作品に使う土や釉薬の原料は、地元でとれる土や稲わら、貝殻なども利用していますが、その時々で表現や品質の為に、原料は良いものを全国から選んで使っています。

器以外では、動物や植物のオブジェも、作るのが大好きです。特に犬猫が多いかも知れません。

おうちでの空間や時間をより楽しくできるようなもの作りをしていきます。私の楽しい気持ちが作品を通して皆様に届けられたら幸いです！